『有機ゲルマニウムにおける鎮痛作用メカニズム』について
世界で初めて水溶性有機ゲルマニウム「アサイゲルマニウム」を誕生させた浅井ゲルマニウム研究所は多様な有効性と国内に数ある有機ゲルマニウムの中で唯一安全基準を満たした製品です。今回、浅井ゲルマニウム研究所、近畿大学、山形大学医学部の共同研究グループからの研究成果論文で『有機ゲルマニウムにおける鎮痛作用メカニズム』が出ました。
令和4年(2022年)12月15日にオランダの権威ある国際学術誌 “Redox Biology”にオンライン掲載されています。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202212281746
論文内容のポイントとしては以下があげられる。
・有機ゲルマニウムが硫化物と直接反応して知覚神経を興奮させる作用のある硫化物を捕捉することを解明
・ 硫化物が原因で発生する体性痛および内臓痛に対して有機ゲルマニウムが抑制効果を示すことを確認
・ 硫化物が引き起こす様々な難治性疼痛の治療薬として有機ゲルマニウムが応用できる可能性
さらに、痛みの機序とメカニズムに関してナカムラクリニックの中村篤史医師が簡単に説明している。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n7b5212a3d5e1
以下note内容引用一部変更。
・痛みの発生メカニズムのひとつとして「硫化水素原因説」
・細胞膜にはカルシウムチャネルがあり不用意に興奮しないように常にコントロールされている
・カルシウムチャネルにあるヒスチジンに亜鉛がコントロールする役割
・硫化物が亜鉛と反応するとコントロールの抑制が解除される
・細胞内にカルシウムが流入し痛みが生じる
硫化物が有機ゲルマニウムに反応して痛みを知覚する硫化物を捕捉する。それにより、亜鉛によるカルシウムチャネルのコントロールが機能発揮できる状態になることで痛みが抑制される。
硫化物(硫化水素:H2S)が痛みの発生メカニズムの1つの要因としてあげられているが、硫化水素の生理的作用はどんなものだろうか?
硫化水素の生理的作用
硫化水素(H2S)は硫黄化合物が多く含まれるアブラナ科の食物(タマネギ、ニンニク、大根など)を摂取した際、体内の酵素によって生産されるものと腸内細菌によって生産されるものがあるとされています。
硫化水素の作用として以下があげられる。
・神経伝達の調節因子
・血管平滑筋の弛緩
・血流増加効果
・活性酸素による心筋細胞の老化を抑制する治療効果
・細胞、ミトコンドリアの保護
・カルシウム濃度の調節因子
*生理活性物質としての硫化水素から一部引用(https://www.dojindo.co.jp/letterj/146/review/01.html)
https://www.dojindo.co.jp/letterj/150/commercial/05.html より図引用
硫化水素の生理的作用としては回復や自然治癒に必要な組織への「血流の増加」作用も見られる一方で、上記論文でも記されたようにカルシウムチャネルのコントロールができなくなり痛み物質(カルシウム)が流入し痛みを感じさせるといった作用もある。
硫化水素の生理的作用である血管平滑筋の弛緩、血流の増加が働けば体内の滞りのある痛み物質はより広範囲や局所で反応する可能性もあるのではないかと思います。
元来の硫化水素(H2S)はおならや腐った臭いなど体にとって有害な物質のイメージが強く、実際に硫化水素のキーワードで調べても「毒ガス」「硫化水素中毒」などの火山活動や有機物の腐敗などでの症状が多く見られます。
しかし、温泉などでも硫黄成分としての体に良いイメージのものありここ最近では生理活性物質としての効果に注目が集まっています。
硫化水素の生理的作用を最大限発揮した上で痛み刺激の反応をコントロールして抑えるために「有機ゲルマニウム」はより体内で必要不可欠な物質なのではないかと思います。
最後にアサイゲルマニウムの生みの親である浅井一彦氏の経験を「脅威の元素 ゲルマニウムと私」の一説から紹介する。
そのときの私のからだは、長年の肉体的疲労と精神的ストレスのため、廃人同様の姿であり、医者からは全身の多発性リウマチに痛風が加わって難治の病とされ、病床に臥したきりであったが、所員の持ってきたこの白い粉末を水に溶かして飲んだ。
はじめてできた化学合成品であり、毒性があるかもしれないのに、私は一片の疑いも持たず、ちゅうちょしないで飲んだ。それも多量にである。もちろん文献によれば、ゲルマニウムは生化学的には毒性がないといえるくらい無害であることは知っていたのであるが…。
病状はうす紙をはぐように日一日と快方に向かい、十日後には病床より出て、散歩ができるようになった。
「脅威の元素 ゲルマニウムと私」浅井一彦 より引用